1-3) 防除時期を的確に知るにはどうしたらよいのでしょうか?


1.農薬を散布すべきかどうかや、いつ散布すべきかを的確に知ることは、農薬の効果を高めるのに不可欠です。

2.農家が防除の適期を決めるためには、簡易な調査法で調査することと、どのような発生密度になったら防除をすべきか(要防除密度)の基準を設けて、それを超える時期に防除を実施することが大切です。

3.簡易な調査法としては、一定の決まりを作って見取り調査を行う、被害の発生状況を見取り調査する、色彩粘着トラップ板を用いる、「虫見板」を用いてたたき落として調べる、フェロモントラップを用いるなど、様々な方法があります。

4.防除適期というのは、1匹見つかったら防除するということではなく、また、この程度の発生なら実害が少なく防除経費の方が高くつくという時には防除を見合わせます。しかし、この程度の発生を放置するともうすぐ実害が出てしまい、防除した方が防除経費を入れてももうかるといった時期が防除適期です。このような時期の害虫の密度を要防除密度(防除が必要な単位当たり(株当たり、葉当たりなど)の害虫数)といいます。

5.要防除密度は害虫、作物の種類、作物の発育時期、加害部位によっても違ってきます。例えば、害虫が商品となる部分を加害する場合には、要防除密度は低くなります。例えば、果実が商品となる作物の場合には、葉を加害する害虫よりも、果実を加害する害虫の方が要防除密度(害虫密度)が一般に高くなります。


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